ライトウィングLD(Long Distance)
HartDesign史上、最も爆発的な釣果を叩き出してきたフェザーと言えばやはりライトウイングだと思います。
しかしライトウイングはその軽さゆえに飛距離が出ないことが最大の弱点でもありました。
さらにディープエリアや流れが強めのエリアでは逆に軽すぎて使いにくいという場面も多々ありました。
ライトウイングをもう少しだけ遠くに飛ばして、さらにディープエリアでも使いやすくしたい!
そんな欲求を満たすために生まれたのがこのLDです。
まぁ単純に飛距離を出そうと思えば自重を重くすればいいだけなのですが、ただ単に自重を重くするだけだとライトウイングの最大の長所でもある「スローフォール」の良さが消えてしまいます。
あくまでもライトウイングの長所(特性)を生かしたままで飛距離が出せるセッティングに仕上げる必要がありました。
そこで部分的なシンカーの増量は極力最小限にして、全体のシルエットを増加させて素材への「吸水率」を上げることで飛距離を稼ぐシステムを採用することにしました。
重心バランスも計算して水平姿勢を保たせることでフォール速度が速くなりすぎないようにしています。
このバランスによって結果的に初心者にも扱いやすい仕様になったかと思います。
LDはあらゆるシチュエーションに対応できるパイロットフェザーになれると思います。
【ノーマルとLDの見た目の差】
フック、内臓シンカー、ボディ、テールなどの各パーツは全て一回り大きくなっています。
※しかしフックポイントはノーマル同様に上向きで安定するようにセッティングしています。
【ノーマルとLDの自重の差】
■ノーマル:約0.3g
■LD :約0.45g
ノーマルバージョンの自重がファーも入れて約0.3gほどなのに対して、LDバージョンは約0.45gほどになります。
たった0.15gしか重くなってないの?と思う方もいるかもしれませんが、ライトウイングの繊細な釣りにおいて0.15gというのは実はかなりの差です。
これは今までライトウイングを使いこんでいる方であればあるほどLDとの飛距離や使用感の違いを体感できるかと思います。
【フォールスピードの差(フリーフォール)】
■ノーマルライトウイング:14秒/m
■ライトウイングLD :8秒/m
※フォール速度はあくまでも参考値なので、水質や水流、またライン抵抗などによっても差が出ます。
※なるべく個体差が出ないようにこだわりを持って製作をしていますが、天然素材の性質上多少の個体差が生じる可能性があることをご了承ください。